外集団とは、自分が属さない集団のことをいいます。内集団と対比される概念です。
内集団とは、個人が自らをそれと同一視し、所属感を抱いている集団です。一方、外集団は、「他者」と感じられる集団で、競争心、対立感、敵意などの差し向けられる対象です。
外集団の例としては、以下のようなものが挙げられます。
他の家族
他の学校の学生
他の地域の住民
別の宗教や民族の人々
別の政治的思想を持つ人々
外集団は、内集団と比較して、内集団のメンバーの特徴や行動をより単純化して、同質的な存在として認識する傾向があります。これを「外集団同質性効果」といいます。また、外集団のメンバーに対しては、内集団のメンバーよりも否定的な評価や態度を示す傾向があります。これを「内集団びいき」といいます。
内集団・外集団の概念は、社会心理学において重要な概念の一つです。これらの概念を理解することで、人々の集団行動や対人関係をより深く理解することができます。