幸せ恐怖症とは、自分が幸せになることを恐れる状態を指します。幸せを感じると、何か悪いことが起こるのではないか、幸せになれる資格がないのではないか、幸せになれば周りの人に迷惑をかけてしまうのではないか、などといった不安や恐怖感を抱きます。
幸せ恐怖症の原因は、幼少期の経験や親子関係、性格など、さまざまな要因が考えられます。例えば、幼少期に親や周囲から「幸せになってはいけない」と教え込まれたり、親の不幸な姿を見て「幸せは儚い」と学んだりすると、幸せ恐怖症につながる可能性があります。また、自己肯定感の低さや、完璧主義、不安症などの性格傾向も、幸せ恐怖症のリスクを高めると考えられます。
幸せ恐怖症の症状としては、以下のようなことがあげられます。
- 幸せを感じると、不安や焦燥感、恐怖感を感じる
- 幸せな出来事が起こると、不快感や罪悪感を感じる
- 幸せそうな人を見ると、嫉妬や羨望の感情を感じる
- 幸せを感じないように、自分を意図的に抑制する
幸せ恐怖症は、日常生活に支障をきたす場合もあります。例えば、仕事や勉強に集中できなくなったり、人間関係に悩んだり、うつ病などの精神疾患を発症したりする可能性があります。
幸せ恐怖症の治療法としては、認知行動療法やカウンセリングが有効です。認知行動療法では、幸せ恐怖症の原因となっている思考や行動を理解し、それを改善していくことで、幸せを受け入れることができるようになります。カウンセリングでは、自分自身を肯定し、幸せを受け入れるための心構えを身につけることができます。
幸せ恐怖症の人は、自分一人で悩まずに、専門家の助けを求めることが大切です。
参考URL:
良いことがあっても幸せを感じることができない「幸せ恐怖症」対処法は?(with online) - Yahoo!ニュース