ウェーバーの法則

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ウェーバーの法則とは?

ウェーバーの法則(Weber’s Law)は、心理物理学の法則の一つであり、感覚刺激の差異を定量化するための法則です。この法則は、ドイツの心理学者エルンスト・ヴェーバー(Ernst Weber)によって提案されました。

ウェーバーの法則は、刺激の差異を知覚するために必要な最小限の差異(差別閾値)が、刺激の強度に比例することを指摘しています。具体的には、同じ感覚領域において、刺激の差異を知覚するためには、元の刺激の強度に比例した相対的な差異が必要とされます。

たとえば、音の強度に関するウェーバーの法則を考えてみましょう。ウェーバーの法則によれば、音の強度が低い場合には、少ない差異でも知覚的に識別できますが、音の強度が高くなるにつれて、差異が大きくなる必要があります。つまり、音の強度が小さい場合、音の強度の1%の差異でも識別できる可能性がありますが、音の強度が大きくなると、差異がより大きくなる必要があるということです。

ウェーバーの法則は、視覚、聴覚、触覚など、さまざまな感覚領域において適用されます。この法則は感覚の限界や知覚の限定条件を理解するために重要であり、心理物理学や知覚心理学の研究で広く利用されています。

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