遂行目標

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遂行目標とは、自分の能力に対する肯定的な評価を求めたい、または能力に対する否定的な評価を避けたいという目標です。達成目標理論において、遂行目標は熟達目標と対比される概念です。

遂行目標には、遂行接近目標と遂行回避目標の2種類があります。

遂行接近目標は、他者よりも優れたパフォーマンスを発揮し、外的な報酬を得ようとするような目標です。なお、ここでの「外的な報酬」は金銭のみではなく、承認・称賛なども含みます。
遂行回避目標は、他者よりも劣ったパフォーマンスを発揮することを避けようとするような目標です。
遂行目標志向の人は、自分の能力を他者と比較して評価し、他者よりも優れていることを証明しようとします。そのため、常に他人のパフォーマンスを意識し、競争意識が高くなります。また、自分の能力が低いと判断した場合は、失敗を恐れてチャレンジを避ける傾向があります。

遂行目標志向は、成果にポジティブな影響を与えることもあります。例えば、スポーツ競技や営業職などの成果が明確に評価されるような分野では、遂行目標志向が成果向上につながることがあります。しかし、逆に、ストレスや不安を増大させ、パフォーマンスを低下させる可能性もあります。

遂行目標志向を高めるには、以下の方法が考えられます。

自分の能力や強みを客観的に評価する。
他者のパフォーマンスを比較するのではなく、自分の目標達成に焦点を当てる。
失敗を恐れずに挑戦する。
また、遂行目標志向が低い場合は、以下の方法で高めることができます。

自分の能力や強みを伸ばすために努力する。
他者のパフォーマンスを参考にする。
失敗から学び、成長する。
自分の遂行目標志向を理解し、適切にコントロールすることで、より高いパフォーマンスを発揮できるようになるかもしれません。

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