勤勉性の拡散

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エリクソンの心理社会理論において、学童期(6歳~12歳)の課題は「勤勉性」です。この時期に、子どもは学校で学習や課外活動などを通して、自分の能力や可能性を試す機会が増えます。成功体験を積むことで、自分は何かができるという自信や有能感が生まれます。

一方、失敗を繰り返したり、周囲と比べて劣っていると感じたりすると、自分の能力に自信が持てず、劣等感を抱くようになります。これが「勤勉性の拡散」です。

勤勉性の拡散は、学業やスポーツ、芸術など、特定の分野に限らず、自己肯定感や将来への不安など、さまざまな面に影響を及ぼす可能性があります。

勤勉性の拡散を防ぐためには、子どもが自分の能力や可能性を信じられる経験を積むことが大切です。そのためには、子どもの興味や関心を尊重し、成功体験を積める機会を与えることが重要です。また、失敗を経験したとしても、それを否定したり責めたりせず、子どもの努力を認めてあげることも大切です。

勤勉性の拡散は、子どもの成長過程で起こりうる自然な現象です。しかし、子どもが自信を持って成長していくためには、家庭や学校、社会全体で、子どもの能力や可能性を信じ、応援する環境を整えることが大切です。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jraps/28/2/28_KJ00004980769/_pdf/-char/ja