要素主義

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要素主義とは、意識を基本的な要素の組み合わせとして捉える立場です。ウィルヘルム・ヴントによって提唱されました。ヴントは、意識を単なる感覚や感情の集合ではなく、より基本的な要素に分解することができると考えました。そして、これらの要素の組み合わせによって、複雑な意識が生成されると主張しました。

要素主義は、心理学における最初の学派であり、その後の心理学の発展に大きな影響を与えました。しかし、要素主義には、意識を単なる要素の集合として捉えることで、全体としての意識を理解することが困難になるという批判もあります。

要素主義の代表的な要素としては、以下のようなものが挙げられます。

感覚:視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚
感情:喜び、怒り、悲しみ、恐れ、愛情
知覚:認識、記憶、言語
要素主義は、美術においても影響を与えました。例えば、デ・ステイルの画家であるテオ・ファン・ドースブルフは、絵画における要素を、色、線、形の3つに還元しました。そして、これらの要素の組み合わせによって、新たな芸術表現を追求しました。

要素主義は、心理学や美術のみならず、哲学や科学など、さまざまな分野に影響を与えた重要な概念です。

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