同一視

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同一視とは?

同一視(Identification)は、心理学や心理療法の用語で、個人が他者や外部の対象を自己と同一視し、自己の一部として受け入れるプロセスを指します。このプロセスでは、個人は他者や対象の特性や属性を自己の一部として捉え、その特性を内面化することがあります。

同一視は、以下のような場面や関係で見られます:

社会的同一視: 個人は特定の社会的グループやコミュニティに所属することによって、そのグループの価値観や行動基準を自己の一部として受け入れます。このような同一視は、所属意識や集団への帰属感を形成するのに重要な役割を果たします。

模範的同一視: 個人はある他者や役割モデルを見習い、その特性や行動を自己の一部として受け入れます。例えば、子供が親や教師を模範とし、その行動や価値観を取り入れることがあります。このような同一視は、学習や成長において重要な役割を果たします。

対象同一視: 個人は特定の対象や物事に強い情緒的な結びつきを感じ、それを自己の一部として捉えます。例えば、特定のスポーツチームやアーティストに対して強い愛着や熱狂を感じ、その存在を自己の一部として同一視することがあります。

同一視は、個人のアイデンティティや自己概念形成に重要な役割を果たします。個人は他者や対象とのつながりを通じて自己を定義し、自己の一部として捉えることで、所属感や帰属感を得ることができます。ただし、過度な同一視がある場合、個人の自己の一貫性や自律性に影響を及ぼす可能性があるため、バランスが重要です。

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