気分一致効果とは、気分と一致する感情的な記憶によって行動や判断に影響が出る心理現象のこと

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気分一致効果とは、気分と一致する感情的な記憶によって行動や判断に影響が出る心理現象のことです。

つまり、いい気分のときにはポジティブな言動をしやすく、悪い気分のときにはネガティブな言動をしやすくするという現象です。

気分一致効果は、以下の要因によって引き起こされるとされています。

  • 気分の活性化:人は、気分がよいと、脳の活動が活性化します。そのため、気分がよいときは、記憶や思考が活性化され、ポジティブな記憶や思考が呼び起こされやすくなります。
  • 気分の連想:人は、気分がよいと、同じように気分のよいものや人を連想する傾向があります。そのため、気分がよいときは、ポジティブな感情や行動を連想しやすくなります。

気分一致効果は、日常生活のさまざまな場面で現れる可能性があります。例えば、以下のような場面では、気分一致効果が働いている可能性があります。

  • 楽しい出来事があった日は、前向きな気持ちで仕事や勉強に取り組める。
  • 悲しい出来事があった日は、気分が落ち込んで、人付き合いが億劫になる。
  • 怒った状態だと、相手に強い口調で言い返してしまう。

気分一致効果は、ポジティブな効果にもネガティブな効果にもつながる可能性があります。

ポジティブな効果としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 気分がよいと、仕事や勉強のパフォーマンスが向上する。
  • 気分がよいと、人間関係が円滑になる。

ネガティブな効果としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 気分が悪いと、判断ミスをしやすくなる。
  • 気分が悪いと、衝動的な行動に走りやすくなる。

気分一致効果をうまく活用することで、気分の良い状態を保ち、よりよいパフォーマンスを発揮したり、人間関係を円滑にしたりすることに役立てることができます。しかし、気分一致効果に振り回されないように注意することも重要です。

気分一致効果を活用する具体的な方法としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 気分がよいときは、ポジティブな記憶や思考を呼び起こす。
  • 気分が悪いときは、気分転換をして、気分のよい状態を保つ。

気分一致効果を理解し、適切に活用することで、よりよい人生を送ることができるでしょう。

参考URL:
2019年度エッセイ – 学生相談センター | 明治学院大学 “Do for Others”