ルッキズムとは、外見を基準に人を評価や判断したり、差別したりする考え方や行動

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ルッキズムとは、外見を基準に人を評価や判断したり、差別したりする考え方や行動です。英語の「look」と「ism」を組み合わせた造語で、「外見至上主義」とも訳されます。

ルッキズムの同義語、類義語

  • 外見至上主義
  • 美貌差別
  • 外見差別

ルッキズムの具体例

ルッキズムの具体例をいくつか挙げます。

  • 「あの人は美人だから、仕事ができるんだろう」
  • 「太っている人は運動なんてできないだろ」
  • 「肌が黒い人は不潔だ」
  • 「障害がある人は、社会で活躍できない」
  • 「短髪の女性は、仕事に向いていない」

参考URL:
【やめたい】ルッキズムとは?意味やなぜ社会問題なのかを解説

ルッキズムが及ぼす影響

ルッキズムが及ぼす影響は、大きく分けて以下の3つに分類できます。

心理的影響

ルッキズムによって、自分の外見を気にしすぎる、自己肯定感が低下する、うつ病や摂食障害などの精神疾患を発症するなどの心理的影響が生じる可能性があります。

社会的影響

ルッキズムによって、就職や昇進などの機会が制限される、恋愛や結婚の機会が減少するなどの社会的影響が生じる可能性があります。

経済的影響

ルッキズムによって、化粧品や美容整形などの費用がかさむ、ダイエットやエクササイズにかける時間や労力が余計にかかるなどの経済的影響が生じる可能性があります。

参考URL:
社会に根深くはびこるルッキズムを考察。【コトバから考える社会とこれから】 | Vogue Japan

ルッキズムが起きる理由

ルッキズムが起きる理由は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

メディアや社会の影響

メディアや社会において、特定の容姿が美の基準として押し付けられていることが、ルッキズムの一因と考えられます。例えば、テレビや雑誌、SNSなどで、痩せていて、若くて、整った顔立ちのモデルやタレントばかりが取り上げられることで、人々は「美しさ」という価値観を歪めてしまう可能性があります。また、職場においても、容姿が採用や昇進に影響を与えることがあるため、ルッキズムが助長される一因となっています。

人間の心理的傾向

人間は、見た目だけで判断する傾向があります。また、多数派の意見に流されやすい性質も、ルッキズムを加速させる一因といえるでしょう。例えば、周囲の人が痩せている人を美しいと言うのであれば、自分も痩せなければいけないと考えてしまうかもしれません。

無意識の偏見

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)も、ルッキズムの一因です。アンコンシャス・バイアスとは、メディアや周囲の環境による無意識の思い込みのことです。例えば、痩せている人は健康で、太っている人は健康ではないという偏見があると、痩せている人をより好意的に評価してしまう可能性があります。

参考URL:
ルッキズムとは?SDGsとの関係や解消するためにできることとは | MIRAI PORT