一貫性の原理とは、自分の行動や発言、態度、信念などを一貫したものとしたい、という心理です。矛盾した行動を取ることを無意識のうちに避ける習性とも言えるでしょう。
一貫性の原理は、マーケティングや政治などさまざまな分野で応用されています。例えば、マーケティングでは、顧客に商品やサービスを試してもらい、一度購入してもらえば、その後も継続して購入してくれる可能性が高くなるという考え方に基づき、サンプルやトライアルキャンペーンなどが実施されています。
政治では、政党や候補者が、選挙前と選挙後で矛盾した政策を打ち出すと、有権者からの信頼を失うという考え方に基づき、一貫した政策を掲げることが重要とされています。
一貫性の原理は、人間の自然な心理であり、その効果は非常に大きいものです。しかし、その効果を悪用されることにも注意が必要です。例えば、詐欺や勧誘などの悪質な商取引では、一貫性の原理を利用して、顧客を騙したり、高額な商品やサービスを買わせたりすることが行われています。
一貫性の原理を理解することで、自分自身や他人の行動をよりよく理解することができます。また、その効果を悪用されることから身を守るためにも役立ちます。
一貫性の原理の具体的な例としては、以下が挙げられます。
- 一度何かを買うと、似たようなものを買いたくなる
- 何かを約束すると、それを守ろうとする
- 一度自分の意見を述べてしまうと、それを曲げづらくなる
これらの行動は、すべて一貫性の原理に基づいたものです。
参考URL:
一貫性の原理 – Wikipedia