経歴効果

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経歴効果とは?

経歴効果(Recency Effect)は、認知心理学の分野で用いられる用語であり、記憶や判断において、最新の情報がより強く記憶される傾向を指します。

経歴効果は、人が情報を処理する際に、最新の情報が他の情報よりも容易にアクセスされ、より強く記憶されるという現象を指します。これにより、最新の情報が判断や意思決定に大きな影響を与えることがあります。

例えば、ある人に複数の情報を与えた後、その中で最後に提示された情報が最も強く記憶され、判断に大きな影響を与える場合があります。これは、最新の情報が一時的に記憶に保持される「短期記憶効果」とも関連しています。

経歴効果は、情報処理のバイアスや注意の偏りを示すものとして認識されています。最新の情報に過度に依存することで、過去の情報やパターンを見落とす可能性があります。そのため、経歴効果を考慮しながら情報をバランス良く評価することが重要です。

なお、経歴効果とは逆に、最初に提示された情報がより強く記憶される効果を「先験効果(Primacy Effect)」と呼びます。先験効果と経歴効果は、情報の提示順序によって記憶や判断に影響を与えるという点で対照的な効果となります。

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