母性剥奪

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母性剥奪とは、乳幼児期に母親(または主な養育者)から愛情に満ちた十分な世話を受けないことを指します。具体的には、母親が死亡・離婚・病気などの理由で長期間不在であったり、母親が虐待やネグレクトを行っていたりする状況がこれに該当します。

母性剥奪は、乳幼児の心身の発達に深刻な影響を及ぼします。具体的には、以下の症状がみられます。

情緒面:不安、恐怖、無気力、孤独感、攻撃性、自傷行為など
行動面:過剰な興奮、過食、拒食、排泄障害、睡眠障害など
知能面:学習障害、言語障害、注意欠陥多動性障害など
母性剥奪の症状は、剥奪の期間や程度、乳幼児の個性などによって異なります。また、剥奪が短期間であっても、その後の人生に影響を与える可能性があります。

母性剥奪を防ぐためには、乳幼児の養育者である母親や父親が、愛情に満ちた十分な世話をすることが重要です。また、乳幼児の養育に困難を感じている場合は、専門家の助けを求めることも大切です。

母性剥奪の提唱者であるイギリスの精神科医ジョン・ボウルビィは、母性剥奪が乳幼児の愛着形成に深刻な影響を及ぼすと考えました。ボウルビィは、乳幼児は母親との間に愛着関係を形成することで、安心感や安全感を得ることができると主張しました。母性剥奪によって愛着関係が形成されなかった場合、乳幼児は不安や孤独感に苛まれ、健全な発達を妨げられると考えられているのです。

近年の研究では、母性剥奪の影響は愛着関係の形成だけにとどまらず、脳の発達や神経伝達物質の分泌にも影響を与えていることが明らかになっています。また、母性剥奪は、成人期の精神疾患や対人関係の問題にも関連していると考えられています。

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