目の画像による向社会性の向上

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目の画像による向社会性の向上とは、人の目を見ることで、より親切で思いやりのある行動をとる傾向があることです。

この効果は、1970年代に行われた実験で初めて観察されました。この実験では、参加者を2つのグループに分け、片方のグループには、目の画像を映し出したモニターを見せ、もう片方のグループには、目の画像を映し出さないモニターを見せました。その後、参加者には、お金を寄付するか、困っている人を手伝うかの選択肢を与えられました。その結果、目の画像を見たグループは、目の画像を見なかったグループよりも、お金を寄付したり、困っている人を助けたりする傾向が強かったことがわかりました。

この効果は、目の画像が、参加者の注意を喚起し、参加者の脳に「社会的な存在」を認識させるためと考えられています。また、目の画像が、参加者に「自分は見られている」という意識を与え、参加者の行動を促すためと考えられています。

目の画像による向社会性の向上は、さまざまな場面で応用されています。例えば、店頭で目の画像を表示することで、客の買い物意欲を高めたり、学校で目の画像を掲示することで、生徒の学習意欲を高めたりといった効果が報告されています。

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