奇異性効果とは、非日常的な情報の方が、日常的な情報よりも記憶されやすいという心理現象のこと

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奇異性効果とは、非日常的な情報の方が、日常的な情報よりも記憶されやすいという心理現象のことです。

例えば、以下の2つの文章を覚えてもらいます。

  • 今日は、朝起きて、朝食を食べて、仕事に行きました。
  • 今日は、朝起きて、朝食を食べて、空から降ってきたドラゴンを捕まえに行きました。

どちらの文章を覚えたかを聞いてみると、ほとんどの人が、後者の文章を覚えていることが多いという結果になります。

奇異性効果は、以下の要因によって引き起こされるとされています。

  • 注意喚起:人は、非日常的な情報には注意を喚起されやすく、そのために記憶されやすくなります。
  • 印象深さ:人は、印象深い情報には記憶されやすくなります。非日常的な情報は、日常的な情報よりも印象深いことが多いため、記憶されやすくなります。

奇異性効果は、日常生活のさまざまな場面で現れる可能性があります。例えば、以下のような場面では、奇異性効果が働いている可能性があります。

  • CMや広告で、奇抜な演出やキャッチコピーが使われると、記憶されやすくなります。
  • ニュースで、異常気象や事件事故などの報道があると、記憶されやすくなります。

奇異性効果は、ポジティブな効果にもネガティブな効果にもつながる可能性があります。

ポジティブな効果としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 記憶の定着を促す。
  • 創造性や発想を促す。

ネガティブな効果としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 偏った情報の記憶を促す。
  • 誤った情報の記憶を促す。

奇異性効果をうまく活用することで、記憶の定着を促したり、創造性や発想を促したりすることに役立てることができます。しかし、奇異性効果に振り回されないように注意することも重要です。

奇異性効果を活用する具体的な方法としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 記憶したい情報を、奇抜な演出やキャッチコピーで表現する。
  • 記憶したい情報を、日常的な情報とは異なる文脈で表現する。

参考URL:
奇妙なものは記憶に残る? 「奇異性効果」|エビデンスマン@武器になるエビデンス