G・H・ミードの主我(I)と客我(Me)とは、人間の自我の2つの側面を指す概念

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G・H・ミードの主我(I)と客我(Me)とは、人間の自我の2つの側面を指す概念です。

主我は、衝動や欲求、感情などの、自己の内部から生じる側面です。主我は、本能や衝動に基づいた、自発的な行動や反応を担います。

客我は、他者からの期待や規範、価値観などの、自己の外部から生じる側面です。客我は、社会的な役割や期待に応える、社会的に適応した行動や反応を担います。

ミードによると、人間の自我は、他者との関わりの中で形成されます。他者の期待や規範を内面化することで、客我が形成されます。そして、客我を基に、主我は他者からの評価や反応を予測し、行動や反応を調整します。

主我と客我は、相互に作用しながら、人間の自我を形成していきます。主我は、客我に反応することで、客我を修正し、より適応的な自我へと成長させます。また、客我は、主我の創造性や主体性を抑制する一方で、社会的な規範や秩序を維持する役割も果たします。

主我と客我のバランスは、人間の生き方や幸福に大きく影響します。主我が過剰に抑圧されると、人間は社会的な役割を果たすことに苦労し、孤独や疎外感を感じるようになります。一方、客我が過剰になると、人間は自己表現や創造性を抑制され、生き生きとした人生を送ることができなくなります。

主我と客我のバランスを保つためには、他者との関わりの中で、自分自身を客観的に見つめ、自己理解を深めることが大切です。また、主我と客我の両方を尊重し、両者のバランスをとりながら、自分らしい生き方を見つけることが重要です。

参考URL:
G・H・ミードの「主我と客我(IとMe)、自我」とはなにか、意味についてわかりやすく説明