見えないゴリラの実験とは、1999年にアメリカの心理学者であるチャールズ・チャブリスとダニエル・シーゲルによって行われた実験

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見えないゴリラの実験とは、1999年にアメリカの心理学者であるチャールズ・チャブリスとダニエル・シーゲルによって行われた実験です。この実験では、被験者にバスケットボールのパスをする2チームの動きを見てもらい、白いシャツを着たチームのパスの数を数えるように指示しました。すると、その途中でゴリラの着ぐるみを着た人物がコートの中を歩いていても、42%の被験者が気付かないという結果が出ました。

この実験は、人間の認知において、注目している対象以外の情報は容易に見落とされてしまうことを示しています。この現象は、「非注意性盲目(Inattentional Blindness)」と呼ばれています。

非注意性盲目は、日常生活でも起こり得る現象です。例えば、歩きながら会話に夢中になっていると、目の前で車が通っていたことに気付かなかったり、仕事に集中していると、周囲の同僚の様子に気付かなかったりすることが考えられます。

非注意性盲目を防ぐためには、注意を集中する対象を変えたり、周囲の状況に注意を払ったりするように心がけることが大切です。

見えないゴリラの実験は、人間の認知の限界を示す興味深い実験です。この実験から、私たちは、自分が注意を払っている対象以外の情報は、容易に見落とされてしまう可能性があるということを認識しておく必要があります。

参考URL:
Webマーケティングでも注意すべきインビジブルゴリラ(見えないゴリラ)現象とは | 株式会社Sprocket