心身一元論

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心身一元論とは、心と身体は別物ではなく、不可分な一体であるとする考え方です。心は身体の一部であり、身体の状態が心の状態に影響を与え、心の状態が身体の状態に影響を与えるという考え方です。

西洋では、デカルトやカントなどの哲学者によって心身二元論が主張されてきましたが、近年、脳科学や心理学などの研究から、心と身体の相互作用が明らかになってきています。例えば、ストレスや不安などの精神的な状態が身体の免疫機能やホルモンバランスに影響を与え、逆に、身体の病気や痛みが精神的な状態に影響を与えるといった研究結果が報告されています。

心身一元論は、東洋医学において古くから主張されてきた考え方でもあります。東洋医学では、心身は「気」と呼ばれるエネルギーの流れによってつながっていると考えられており、心と身体のバランスが崩れると、病気や不調が生じるとされています。

心身一元論は、心と身体の分離を前提とした従来の医療や心理学の考え方に大きな影響を与えています。心と身体の相互作用を理解することで、心の病気や身体の病気の治療・予防に新たなアプローチが考えられるようになる可能性があります。

心身一元論と心身二元論の違いは、心と身体の関係をどのように捉えるかという点にあります。心身二元論では、心と身体は別物であり、心は物質的な身体とは異なる非物質的な存在であると考えられますが、心身一元論では、心と身体は不可分な一体であり、心は身体の一部であると考えられるのです。

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