代理強化

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代理強化とは、自分自身ではなく他人がある行為の結果として報酬を得たことを観察することを通して、自分もそうしよう、という思いを抱く(つまり、代理で強化される)ことを指す概念です。

例えば、テレビでスポーツ選手が活躍する姿を見て、自分もスポーツを頑張ろうとしたり、映画で主人公が勇敢な行動をする姿を見て、自分も勇気を出そうとしたり、そのような経験は誰もが一度はあるのではないでしょうか。

代理強化は、観察学習(モデリング)の重要な概念の一つです。観察学習とは、他人の行動を観察して、その行動を真似することを通して、新しい行動を学習するプロセスです。代理強化は、観察学習において、行動を強化する重要な役割を果たします。

代理強化の具体例としては、以下のようなことが挙げられます。

友人や家族が何かを成し遂げたことを聞いて、自分も同じことをしようと思う
テレビや映画で、ある行動が褒められたり、報酬を得たりするシーンを見て、自分も同じ行動をしようと思う
スポーツ選手や芸能人などの有名人が、ある行動をしているのを見て、自分も同じ行動をしようと思う
代理強化は、教育や広告、マーケティングなど、さまざまな分野で応用されています。例えば、教育では、模範となる教師や生徒を用意することで、生徒の学習意欲を高めることができます。広告では、有名人が商品を使用している様子を見せることで、消費者の購買意欲を高めることができます。マーケティングでは、顧客が他の顧客から良い評価を受けていることを伝えることで、顧客の満足度を高めることができます。

このように、代理強化は、私たちの生活や社会にさまざまな影響を与えています。

https://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/opencourses/pf/3Block/07/07-3_text.html