原因帰属

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

原因帰属とは、ある結果の原因を推測・判断するプロセスのことです。

例えば、テストの点が悪かった場合、「努力が足りなかった」と考えたり、「そもそも問題が難しすぎた」と考えたりするのは、原因帰属の例です。

原因帰属は、私たちの行動や思考、感情に影響を与えます。

例えば、成功の原因を自分の内的な努力や能力に帰属する人は、自信を持って行動しやすくなります。

逆に、失敗の原因を外的要因に帰属する人は、自信を喪失しやすくなります。

原因帰属は、3つの次元で理解することができます。

位置:原因が個人の内側にあるか外側にあるか
安定性:原因が変化しやすいか変化しにくいか
統制可能性:原因がコントロールできるかできないか
位置の次元では、原因が個人の内側にある場合を内的帰属、外側にある場合を外的帰属と呼びます。

安定性の次元では、原因が変化しやすい場合を不安定、変化しにくい場合を安定と呼びます。

統制可能性の次元では、原因がコントロールできる場合を統制可能、コントロールできない場合を統制不可能と呼びます。

例えば、テストの点が悪かった場合、原因を「努力が足りなかった」と考えれば、内的な安定した統制可能な原因に帰属したことになります。

逆に、原因を「問題が難しすぎた」と考えれば、外的不安定な統制不可能な原因に帰属したことになります。

原因帰属は、人によって異なる傾向があります。

例えば、一般的に、成功したときよりも失敗したときの方が、内的帰属をしやすくなります。

また、自己評価が高い人は、低い人に比べて内的帰属をしやすくなります。

原因帰属は、私たちの行動や思考、感情に影響を与えるため、理解しておくことは重要です。

https://www.tokaigakuen-u.ac.jp/academics/news/detail.html?id=67