譲歩の返報性

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譲歩の返報性とは、相手が譲歩してくれたら、自分も譲歩しなければいけない気持ちになる心理的な現象のことです。

例えば、交渉の場で、相手が自分の要求を受け入れてくれたら、自分も相手の要求を受け入れようとするようになります。また、道路を歩いているときに、人が譲ってくれたら、自分も譲り返そうとします。

譲歩の返報性が働く理由は、社会規範や道徳観によって、お返しをしないと申し訳ないという気持ちが生まれるからです。また、相手に譲歩してもらったことで、相手に好意や信頼を抱くようになることも、譲歩の返報性が働く理由の一つと考えられています。

譲歩の返報性は、交渉や人間関係において、効果的に活用することができます。例えば、交渉の場で、相手に譲歩してもらい、その後に自分の要求を受け入れてもらいやすくすることができます。また、人間関係において、相手に譲歩することで、相手との信頼関係を築きやすくすることができます。

ただし、譲歩の返報性を活用する際には、注意点もあります。譲歩をすることで、相手に自分をコントロールされているように感じさせてしまうと、相手との信頼関係を損なう可能性があります。また、譲歩をすることで、自分の利益を損なう可能性もあります。そのため、譲歩をする際には、相手との関係性や状況をよく考えて、慎重に行うことが大切です。

譲歩の返報性の具体例としては、次のようなものが挙げられます。

交渉で、相手が自分の要求を受け入れてくれたら、自分も相手の要求を受け入れようとする
道路を歩いているときに、人が譲ってくれたら、自分も譲り返そうとする
相手に何かを借りたら、自分も相手に何かを貸そうとする
相手に何かをプレゼントされたら、自分も相手に何かをプレゼントしようと思う
相手に何かのサービスをしてもらったら、自分も相手に何かのサービスをしようと思う
譲歩の返報性を理解することで、交渉や人間関係において、より効果的にコミュニケーションをとることができるようになるでしょう。

https://www.sprocket.bz/blog/20220825-norm_of_reciprocity.html