フィネアス・ゲージ

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フィネアス・ゲージは、1848年に頭を貫通する事故に遭ったアメリカの鉄道工事労働者です。事故後、彼は前頭葉の大部分を失いましたが、奇跡的に生還しました。しかし、事故前とは人格や行動が大きく変化し、彼のケースは、脳と人格や行動の関係を研究する上で重要な資料となりました。

ゲージは、アメリカ合衆国バーモント州の鉄道建設工事の現場監督でした。1848年9月13日、彼は鉄道の線路を爆破する作業をしていた際、爆発が不完全だったため、鉄の棒で岩盤を突き崩そうとしました。しかし、鉄の棒は予想外に反発し、ゲージの頭を貫通しました。

鉄の棒は、ゲージの左目の上から入り、頭蓋骨の上部を通り抜け、頭の後ろから出ました。ゲージは意識不明の状態でしたが、数時間後には目を覚まし、奇跡的に生還しました。

しかし、事故前と比べてゲージの人格や行動は大きく変化しました。彼は、以前は温厚で責任感の強い人物でしたが、事故後は気まぐれで無責任になり、他人に無礼な態度を取るようになりました。また、感情のコントロールができなくなり、怒りや悲しみを激しく表現するようになりました。

ゲージのケースは、脳と人格や行動の関係を研究する上で重要な資料となりました。脳の損傷が人格や行動にどのような影響を及ぼすのか、ゲージのケースは、そのことを理解する上で重要な手がかりを与えてくれました。

ゲージは、事故から12年後の1860年に、カリフォルニア州サンフランシスコで亡くなりました。彼の遺体は、サンフランシスコのローン・マウンテン墓地に埋葬されています。

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