ダンバー数

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

ダンバー数とは、人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限です。1990年代に、イギリスの人類学者であるロビン・ダンバーによって初めて提案されました。

ダンバー数は、霊長類の脳の大きさと社会集団の規模に相関関係があることに着目して導き出されました。霊長類の脳の大きさは、大脳新皮質の割合によって決まりますが、この大脳新皮質は、社会関係を維持するために必要な認知機能を司っています。

ダンバー数は、150人程度とされています。ただし、これはあくまでも平均値であり、個人差や文化差によって異なります。親密な関係を築ける人数は、15人程度とされています。

ダンバー数は、ビジネスや組織運営など、さまざまな場面で応用されています。例えば、企業のチーム編成や、学校のクラス編成などに活用されています。

ダンバー数の例としては、以下のようなものが挙げられます。

狩猟採集社会での、村や、氏族(クラン)の平均人数は153人
毎年クリスマス・カードを送る相手とその家族を合計した人数の平均は154人
アーミッシュ(ドイツ系移民の宗教集団)は一つの共同体の構成員が150人を超えると共同体を分ける
ダンバー数は、あくまでも理論上の概念であり、絶対的な数字ではありません。しかし、社会関係を維持する上での重要な指標であることは間違いありません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E6%95%B0