獲得的セルフ・ハンディキャッピング

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獲得的セルフ・ハンディキャッピングとは、あらかじめ自分自身にハンディキャップを課す行為のことを指します。試験の前に「勉強を放棄する」「前日に徹夜する」など、全力を出せない条件を自ら負い、「合格できなくても万全の状態ではなかったのだから仕方ない」と受け入れて、自尊心や自信を守るのです。

具体的な例としては、以下が挙げられます。

試験前、あえてゲームをしたり、部屋の掃除をはじめること
仕事で、自分には無理な量の仕事を抱え込み、できない言い訳をする
スポーツで、故意に負けを認めるような発言をする
獲得的セルフ・ハンディキャッピングは、自分の能力に自信がないときや、失敗したときに、自尊心を守るために行う自己防衛的な行動です。成功した場合には、ハンディキャップを乗り越えたという達成感を味わうことができ、自尊心を高めることができます。

ただし、獲得的セルフ・ハンディキャッピングは、学習や成長の妨げになるというデメリットもあります。十分に努力せずに成功を収めたとしても、それは本当に自分の力によるものなのか、疑問の余地があります。また、獲得的セルフ・ハンディキャッピングを繰り返していると、徐々にチャレンジ精神ややる気を失ってしまう可能性があります。

獲得的セルフ・ハンディキャッピングを克服するためには、自分の能力や可能性を信じ、チャレンジを続けることが大切です。また、失敗してもそれは自分の成長の糧になると考え、前向きに捉えるようにしましょう。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/self-handicapping/