オープンクエスチョンとは、回答者の回答範囲を制限しない質問

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

オープンクエスチョンとは、回答者の回答範囲を制限しない質問です。 「はい」「いいえ」などの選択肢がなく、回答者が自由に考えて答える質問です。

オープンクエスチョンの具体例

オープンクエスチョンの具体例は、以下のとおりです。

  • あなたの夢は何ですか?
  • 人生で最も大切にしているものは何ですか?
  • あなたが誰かに会えるなら、誰に会いたいですか?
  • あなたが死ぬまでに成し遂げたいことは何ですか?
  • あなたにとって幸せとはどういうことですか?
  • あなたが今までに読んだ中で最も感動した本は?
  • あなたが今までに食べた中で最もおいしかった食べ物は?
  • あなたが今までに行った中で最も好きな旅行先は?
  • あなたが今までに出会った中で最も影響を受けた人は何ですか?

以下に、具体的な会話例をご紹介します。

会話例1

  • 質問者: 休暇にはどこへ行きたいですか?
  • 回答者: 海外旅行に行きたいですね。ヨーロッパやアメリカに興味があります。
  • 質問者: 具体的にはどこに行きたいですか?
  • 回答者: ヨーロッパならフランスやイタリア、アメリカならニューヨークやロサンゼルスに行きたいですね。

会話例2

  • 質問者: この映画の面白かったところは?
  • 回答者: 登場人物の人間関係が面白かったです。
  • 質問者: 具体的にはどんなところが面白かったんですか?
  • 回答者: 主人公の恋の行方や、脇役たちの悩みなどが面白かったです。

会話例3

  • 質問者: 人生の目標は何ですか?
  • 回答者: 人々を幸せにすることですね。
  • 質問者: 具体的にはどのように人々を幸せにしたいですか?
  • 回答者: 医者になって病気で苦しんでいる人を助けたいとか、教師になって子どもたちに学ぶ楽しさを教えたいとか、いろいろな方法があると思います。

クローズドクエスチョン・オープンクエスチョンとは?組織へのメリットなどを紹介 – Qastラボ

オープンクエスチョンのメリットとデメリット

オープンクエスチョンのメリットは、以下のとおりです。

メリット

多くの情報を引き出せる

回答者が自由に回答できるため、回答者の考えや気持ち、経験などを深く知ることができます。例えば、「あなたはなぜこの会社に就職しようと思ったのですか?」という質問は、回答者の価値観や仕事に対する考えを知るきっかけになります。

想定外の回答を得られる

回答者の回答は、質問者の想像を超えるものである可能性があります。例えば、「あなたの人生で最も幸せな瞬間はいつですか?」という質問は、回答者によってさまざまな回答が返ってくるでしょう。

会話を繋げやすい

回答者から新たな話題を切り出したり、質問者の興味関心を深めたりすることができます。例えば、「最近、何か新しいことに挑戦しましたか?」という質問は、回答者から新たな話題を引き出しやすくなります。

デメリット

想定外の方向に会話が逸れる可能性

回答者の自由な回答によって、会話が想定外の方向に逸れてしまう可能性があります。例えば、「あなたがもし魔法が使えるなら、何をしたくなりますか?」という質問は、会話が脱線してしまう可能性があります。

信頼関係によって回答の質が変わる可能性

回答者との関係性によっては、本音を言ってくれなかったり、適当にしか答えてくれなかったりというケースがあります。例えば、上司から「あなたの仕事のやり方はどう思いますか?」と聞かれた場合、回答者は本音を言えないかもしれません。

回答者から情報を上手く引き出せない可能性

回答者から情報を上手く引き出すことができず、回答が浅くなってしまう可能性があります。例えば、「あなたが最近読んだ本で一番面白かったのは?」という質問は、回答者が本をあまり読んでいない場合、回答が浅くなってしまう可能性があります。

データ分析と解釈の困難さ

回答者の自由な回答をデータ分析や解釈するのは困難です。例えば、「あなたにとって幸せとは?」という質問に対して、回答者が「家族と過ごす時間」と答えたとします。この回答をデータ分析すると、「家族と過ごす時間」が幸せの要素であることがわかりますが、回答者の具体的な意見や考えを分析することは困難です。

オープンクエスチョンのメリットとデメリット|使い分けのコツと注意点 – CANVAS|若手社会人の『悩み』と『疑問』に答えるポータルサイト

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの違い

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンは、回答範囲の広さによって分類される質問の種類です。

オープンクエスチョンは、回答者が自由に回答できる質問です。回答の形式や内容に制限がないため、回答者の考えや意見を深く掘り下げるのに適しています。

クローズドクエスチョンは、回答が「はい」「いいえ」や「A」「B」「C」などの選択肢で答えられる質問です。回答の範囲が限られているため、事実や考えを明確に確認するのに適しています。

具体的な例

質問 回答例 オープンクエスチョン
あなたの好きな食べ物は何ですか? 寿司、ラーメン、カレーなど クローズドクエスチョン
あなたの好きな食べ物は寿司ですか? はい、いいえ はい、いいえ

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンのメリット・デメリット・具体例を解説

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分けるコツ

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分けは、コミュニケーションの目的によって異なります。オープンクエスチョンは、相手の意見や考えを深く理解したい場合に有効です。クローズドクエスチョンは、相手の考えや事実を明確にしたい場合に有効です。

具体的な使い分けのコツは、以下のとおりです。

相手の意見や考えを深く理解したい場合は、オープンクエスチョンを使いましょう。

オープンクエスチョンは、相手に自由に考えや意見を述べてもらうことができます。そのため、相手の考えや価値観を深く理解したい場合に有効です。

例えば、商談の際に「この製品の魅力は何だと思いますか?」と質問すると、相手のニーズや課題をより深く理解することができます。

相手の考えや事実を明確にしたい場合は、クローズドクエスチョンを使いましょう。

クローズドクエスチョンは、相手に選択肢から選んで回答してもらうことで、考えや事実を明確にすることができます。

例えば、商談の際に「この製品の購入を検討していますか?」と質問すると、相手の購入意欲を明確にすることができます。

質問力アップ!オープンクエスチョン・クローズドクエスチョンを使い分けるコツ – 株式会社クエスチョンサークル|“問い”には 力がある!

オープンクエスチョンの同義語、類義語、関連語、反対語

  • クローズドクエスチョン
  • キラークエスチョン