質問紙法とは、あらかじめ用意された質問項目に対して回答してもらう方法です。回答は、選択式(はい・いいえ、5段階評価、7段階評価など)や自由回答などがあります。
質問紙法は、主に心理学や社会学などの研究で用いられています。パーソナリティや態度、価値観、行動など、個人の内面や行動特性を測定するために使用されます。
質問紙法の長所は、以下のとおりです。
一度に多くのデータを収集できる
実施や結果の整理が容易
結果に検査者の主観が入りにくい
質問紙法の短所は、以下のとおりです。
質問内容の理解が言語能力に依存する
回答が歪曲されることがある
文化や個人差に影響をうける
質問紙法は、その短所にも注意しながら、適切に用いることで、有益なデータを収集することができる調査法です。
質問紙法の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。
性格検査(YG性格検査、MMPI、NEO-PIRなど)
態度調査(選挙に関する態度調査、商品に対する態度調査など)
価値観調査(価値観に関する調査、仕事における価値観調査など)
行動特性調査(購買行動に関する調査、旅行に関する調査など)
質問紙法は、さまざまな分野で幅広く用いられている調査法です。
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