表情フィードバック仮説

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表情フィードバック仮説とは?

表情フィードバック仮説(Facial Feedback Hypothesis)は、感情と顔の表情の相互関係についての仮説です。この仮説によれば、顔の表情が感情の体験や表出に影響を与えるとされています。つまり、顔の表情が変化することで、それに関連した感情が引き起こされたり強化されたりする可能性があるという考え方です。

表情フィードバック仮説によれば、笑顔を作ることで幸福感や喜びが増し、しかめっ面をすることで不快感や悲しみが増すといった具体的な影響があるとされています。言い換えれば、顔の表情が感情を制御するのではなく、逆に感情が顔の表情を制御するという立場です。

この仮説は、心理学の研究や実験によって支持されています。例えば、顔の筋肉を一時的に麻痺させる薬(ボトックス)を使用して表情を制限したり、鏡を使って自分の表情を見ることを制限したりする実験が行われています。これらの実験では、表情の制限が感情の体験や表出に影響を与えることが示されています。

ただし、表情フィードバック仮説に関しては研究の一部で議論もあります。一部の研究では、表情と感情の関係は複雑であり、一方が必ずしも他方を直接的に制御するわけではないという主張もされています。

総じて言えることは、表情と感情は相互に関連している可能性があり、表情が感情の体験や表出に一定の影響を与えることがあるということです。しかし、この関係は個人や文化によって異なる場合もあります。

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