確証ヒューリスティック

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

確証ヒューリスティックとは、自分が正しいと思っている仮説を裏付けるような情報を積極的に求め、そうでない情報を軽視あるいは無視する傾向のことを指します。

人は、意思決定を行う際に、限られた情報や時間の中で、できるだけ効率的に判断を下そうとします。そのため、経験則や直観を頼りに、簡略化されたルールや手法を用いることがよくあります。これがヒューリスティックと呼ばれるものです。

確証ヒューリスティックは、その一種であり、自分が正しいと思っている仮説を裏付けるような情報に目を向け、そうでない情報を無視することで、仮説を支持する確証を得ようとするものです。

確証ヒューリスティックは、以下のような例で見ることができます。

ある人がある政治家を支持しているとしましょう。その人は、その政治家に関する肯定的なニュースや情報を積極的に探し、否定的なニュースや情報は軽視する傾向にあります。
ある人がある製品を買うと決めたとしましょう。その人は、その製品の良い点ばかりに注目し、悪い点は気に留めない傾向にあります。
確証ヒューリスティックは、意思決定において、誤った判断を下す原因になる可能性があります。例えば、ある製品を買うかどうかを判断する際に、その製品の良い点ばかりに注目し、悪い点は気に留めなければ、その製品が自分に適していないかもしれないのに、買ってしまう可能性があります。

確証ヒューリスティックを避けるために、以下の点に注意しましょう。

自分の信念や仮説を疑うこと。
自分の意見に反する情報にも目を向けること。
複数の視点から物事を見ること。
確証ヒューリスティックは、人の本能的な傾向であり、完全に避けることはできません。しかし、意識して自分の判断を振り返ることで、誤った判断を減らすことができます。

https://think-through.jp/wp/?p=160