(心理学における)口唇期

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心理学における口唇期とは、ジークムント・フロイトが提唱した5つの心理性的発達理論の1つで、生後0~1歳半頃までの時期を指します。この時期は、乳児が母親から授乳によって栄養を得ることで、口唇にリビドー(性的欲求)が集中する時期です。

口唇期の特徴としては、以下が挙げられます。

乳児は、授乳やおしゃぶり、自分の指を吸うなどの行動を通して、口唇刺激を得ることで満足感を得る。
口唇刺激は、乳児にとって、愛情や安心感を得る重要な手段となる。
口唇期の経験は、その後の性格形成に影響を与えると考えられている。
口唇期に、母親から十分な愛情や関心を受けられなかった場合、口唇期固着と呼ばれる傾向がみられることがあります。口唇期固着の特徴としては、以下が挙げられます。

他者に依存し、甘えん坊である。
口唇刺激を好む。
多弁である。
食道楽である。
喫煙やお酒に依存する。
口唇期固着は、幼少期の経験が原因で形成されると考えられています。しかし、大人になってからでも、心理療法などによって改善することが可能です。

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