行動の原理とは、人が行動を起こす際に働く原理や法則のこと

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行動の原理とは、人が行動を起こす際に働く原理や法則のことです。行動の原理は、心理学や教育学、経営学など、さまざまな分野で研究されています。

行動の原理には、大きく分けて2つの考え方があります。1つは、行動の根源的な動機となる本能や欲求、願望、信条、価値観などの「内発的な動機」を重視する考え方です。もう1つは、行動の結果としての報酬や罰などの「外発的な動機」を重視する考え方です。

内発的な動機としては、例えば、生きていくために必要な食欲や睡眠欲、自己実現欲などの本能的な欲求、他者を助けたい、社会に貢献したいなどの社会的欲求、新しいことに挑戦したい、学びたいなどの学習欲求などが挙げられます。

外発的な動機としては、例えば、お金や物、名誉などの報酬、罰や叱責などの罰などが挙げられます。

行動の原理を理解することで、人の行動をよりよく理解し、望ましい行動を引き出すための方法を検討することができます。

行動の原理の具体例としては、以下のような事例が挙げられます。

  • 赤ちゃんが泣き出すと、親は赤ちゃんを抱っこしたりミルクをあげたりして、赤ちゃんの泣き声を止めようとします。この場合、赤ちゃんの泣き声は、親に行動を起こさせる誘因(先行刺激)となります。親は、赤ちゃんを抱っこしたりミルクをあげたりすることによって、赤ちゃんの泣き声を止めるという結果(結果刺激)を得ます。この結果、赤ちゃんを抱っこしたりミルクをあげたりする行動が強化されます。
  • 成績の良い生徒は、先生から褒められたり、成績優秀者として表彰されたりすることによって、勉強する意欲が高まります。この場合、成績の良さは、生徒に勉強する行動を起こさせる誘因となります。生徒は、勉強することによって、成績が良くなるという結果を得ます。この結果、勉強する行動が強化されます。
  • 従業員が目標を達成すると、上司から昇給や賞与などの報酬を得ます。この場合、目標達成は、従業員に目標に向かって行動を起こさせる誘因となります。従業員は、目標に向かって行動することによって、報酬を得るという結果を得ます。この結果、目標に向かって行動する行動が強化されます。

行動の原理は、人の行動を理解し、望ましい行動を引き出すための重要な考え方です。

参考URL:
行動原理(こうどうげんり)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 – goo国語辞書