ミニマックス原理とは、ゲーム理論における合理的選択の基準の1つです。
ミニマックス原理に従った戦略をミニマックス戦略といい、それによって得られる利得を「ミニマックス値」といいます。
ミニマックス原理は、2人ゼロサムゲームにおいて、損失をこうむるプレーヤー(利得の値を小さくしたい側)が、その損失を最小化するための行動原理です。
具体的には、以下のとおりです。
- 選択されうる戦略のそれぞれの場合について、最悪の場合の利得を考え、これが最大となる戦略を選択する
例えば、チェスにおいて、先手と後手は、どちらもゼロサムゲームのプレイヤーとなります。
先手は、最悪の場合、後手にチェックメイトされ、ゲームに負けることになります。
したがって、先手は、すべての局面において、最悪の場合でも後手からチェックメイトされない戦略を選択する必要があります。
ミニマックス原理は、ゲーム理論の基本的な原理であり、ゲームの理論的な分析や、コンピューターゲームの開発において重要な役割を果たしています。
ミニマックス原理の応用例としては、以下のようなものが挙げられます。
- チェスや将棋などのボードゲームの理論的な分析
- コンピューターゲームの開発
- 企業間の競争戦略の分析
- 軍事戦略の分析
ミニマックス原理は、ゲーム理論の応用を通じて、さまざまな分野で活用されています。