一般因子

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一般因子(g因子)とは、さまざまな知能検査の成績に共通して関与する知能の一成分です。さまざまな知能検査の得点間の相関係数はほとんど常に正となることから、F. ゴルトンや C.E. スピアマンが命名しました。

スピアマンは、小学生の成績の分析から、各学科に共通する因子と個別の学科の課題に固有の因子があるとする「二因子説」を提唱しました。この二因子のうち、一般因子とは、知的活動に共通して働く、一般的で基本的な知能因子です。また、特殊因子とは、課題の種類や領域ごとの固有に働く知能因子です。

一般因子は、言語、数学、空間、記憶、推論、注意、問題解決などのさまざまな知能領域に影響を与えていると考えられており、知能の総合的な能力を反映しています。また、一般因子は、生得的なものとされたため、遺伝の影響が大きいと考えられています。

ただし、一般因子の存在は、他の研究者によっても確認されており、知能の構造を理解する上で重要な概念となっています。

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