マム効果(MUM効果)とは、悪い情報を伝えることを避けようとする心理傾向のこと。沈黙効果。
情報の受け手である場合は、情報を与えられないと不安を駆り立てられるという傾向もマム効果(MUM効果)に含まれます。
MUMは、"Minimizing Unpleasant Message(不快なメッセージを最小限にする)"の頭文字をとったものと言われています。
マム効果(MUM効果)が働くと、人は悪い知らせを伝えることをためらったり、遅らせたりする傾向があります。
例えば、
- 仕事で失敗したとき、上司に報告するのをためらう
- 恋人に浮気をしてしまったとき、打ち明けるのをためらう
- 病気になったとき、家族に伝えるのをためらう
といったケースが挙げられます。
マム効果(MUM効果)が働く理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 悪い知らせを伝えることで、相手を怒らせたり、悲しませたりするかもしれないという恐れ
- 悪い知らせを伝えることで、自分自身が責められたり、批判されたりするかもしれないという恐れ
- 悪い知らせを伝えることで、状況を改善するチャンスを失ってしまうかもしれないという恐れ
マム効果(MUM効果)は、個人的な人間関係だけでなく、組織や社会にも影響を与える可能性があります。
例えば、
- 企業で、不正や事故などの悪い情報を隠蔽する
- 政府で、国民に不都合な情報を隠す
といったケースが挙げられます。
マム効果(MUM効果)を防ぐためには、以下のようなものが挙げられます。
- 悪い情報を伝えることのメリットとデメリットを、冷静に判断する
- 悪い情報を伝えることで相手を傷つけないように、配慮した伝え方を考える
- 悪い情報を伝えることで、状況を改善する可能性を信じる
マム効果(MUM効果)を理解することで、悪い情報を伝える際に、より適切な判断を下すことができるでしょう。