イデオモーター効果とは、被験者が無意識のうちに動作を行う心理現象

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イデオモーター効果とは、被験者が無意識のうちに動作を行う心理現象です。観念運動反応とも呼ばれ、IMR と略され、催眠術と心理学の研究における概念です。これは、「ideo」と「motor」という用語から派生したものです。

イデオモーター効果は、19世紀のイギリスの心理学者ウィリアム・カーペンターが、ダウジングや霊媒術などの現象を説明するために提唱しました。カーペンターは、これらの現象は、被験者が無意識のうちに身体を動かすことで生じていると主張しました。

イデオモーター効果は、さまざまな実験で確認されています。例えば、被験者に「はい」のときに右手を挙げ、「いいえ」のときに左手を挙げるように指示すると、被験者は、無意識のうちに、その指示に従って手を挙げることが知られています。

イデオモーター効果は、催眠術や心理療法などの分野で応用されています。例えば、催眠療法では、被験者に「はい」のときに目を閉じ、「いいえ」のときに目を開くように指示することで、被験者の意識状態をコントロールすることができます。

イデオモーター効果は、私たちの行動に無意識のうちに影響を与えている可能性があるため、注意が必要です。例えば、コックリさんなどの占いや、霊媒術などの超常現象は、イデオモーター効果によって生じている可能性があると考えられています。

参考URL:
「イデオモーター効果」とは? | 神戸市民大学講座