解離性障害

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解離性障害(Dissociative Disorders)は、個人の意識、記憶、アイデンティティ、感情などが通常よりも著しく分離(解離)する状態を特徴とする精神障害のグループです。解離性障害は、過去のトラウマや苦痛などが原因で発症することがあります。主なタイプには以下のようなものがあります:

解離性同一性障害(Dissociative Identity Disorder、旧称:多重人格障害):この障害では、一人の個人が複数の異なる人格(アイデンティティ)を持つとされます。それぞれの人格は自身の思考、感情、行動パターンを持ち、トラウマ体験などによって異なる人格が形成されるとされています。

解離性遁走症(Dissociative Fugue):この障害では、個人が突然自分のアイデンティティや過去の記憶を失い、新しい環境に移動し、新しいアイデンティティを持つことがあります。解離遁走症の期間中、本人は通常の日常生活を忘れてしまうことがあります。

解離性遁走性障害(Dissociative Amnesia):この障害では、特定のトラウマ体験や出来事に関連する記憶を一時的に失うことがあります。遁走性障害の影響を受けた記憶が、後で回復することがある一方、一部の記憶は永久に失われることもあります。

これらの障害は、個人がストレスやトラウマなどに対処するために、無意識のレベルで自己保護の仕組みとして解離を利用してしまうことが関与しています。治療は、心理療法や薬物療法などが用いられることがありますが、個々の症状や状況によって最適なアプローチが異なる場合があります。専門の医療専門家との相談が重要です。

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