(心理学における)役割

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心理学における「役割」とは、一般的にマクロな社会とミクロな個人をつなぐ概念であり、特定の社会構造内や社会状況下において、一定の地位の個人に対して実行が期待される行動パターンのことを指します。

より具体的には、ある社会的地位にある個人には、その社会的地位に期待される役割を実行することが周囲の他者から求められているというものです。また、特定の社会的地位に限らず、一定の社会状況において、その状況に臨んだ個人に一般的に期待される役割もあるとされています。

例えば、父親という社会的地位にある個人には、家族を養い、守り、教育するという役割が期待されます。また、学校という社会状況においては、生徒という社会的地位にある個人には、学習し、成長するという役割が期待されます。

役割は、個人の社会化や対人関係において重要な役割を果たします。役割を果たすことで、個人は社会に受け入れられ、社会的に認められることとなります。また、役割を果たすことで、個人は他者との共通理解を築き、対人関係を円滑にすることができます。

心理学では、役割の概念を用いて、個人の社会化や対人関係、さらにはパーソナリティの発達や病理などの研究が行われています。

また、役割取得とは、他者の立場に立って、その人の考えや気持ちを推し量り、それを受け入れ、調整してそれらを対人交渉能力に活かす能力のことを指します。

役割取得能力は、幼児期から徐々に発達し、成熟するにつれて高まります。役割取得能力が高い人は、他者の感情を理解し、共感することができ、対人関係において円滑なコミュニケーションをとることができます。

役割取得能力は、社会生活を送る上で重要な能力であり、心理学においても注目されている研究領域の一つです。

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