ディヘイの法則とは?
ディヘイの法則(Debye's Law)は、固体の特性である熱容量の温度依存性を示す法則です。この法則は、物理学者ピーター・ディヘイ(Peter Debye)によって提案されました。
ディヘイの法則によれば、固体の熱容量(C)は、絶対温度(T)に比例するとされます。具体的には、低温領域では熱容量はT^3に比例し、高温領域では熱容量は一定となります。
ディヘイの法則は、固体の熱振動(フォノン)の性質に基づいています。低温では、フォノンのエネルギー状態は量子力学的な振る舞いを示し、熱容量はT^3に比例します。一方、高温では、フォノンのエネルギー状態は古典的な振る舞いに近づき、熱容量は一定となります。
ディヘイの法則は、固体の熱力学的な性質や物質の性質を理解する上で重要な役割を果たしています。また、物質の特性を研究する際に熱容量の温度依存性を考慮することが必要となります。
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