防衛機制の一つである「補償(ほしょう)」とは、自分が劣等感を感じている部分や欠点、不足感などを、別の分野で優れていることを強調することで無意識にカバーしようとする心理メカニズム

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補償:劣等感を克服するための力

定義

防衛機制の一つである「補償(ほしょう)」とは、自分が劣等感を感じている部分や欠点、不足感などを、別の分野で優れていることを強調することで無意識にカバーしようとする心理メカニズムです。

補償は、私たちの日常生活の中で様々な形で現れます。以下に、よくある例をいくつか挙げます。

  1. 学業での劣等感をスポーツで補う: 勉強が苦手な人が、運動能力の高さを誇示することで自己肯定感を高めようとする。
  2. 容姿の劣等感を華麗なファッションで補う: 自分の外見に自信がない人が、服装やメイクで個性を強調し、注目を集めようとする。
  3. 社交性の欠如をオンラインでの活動で補う: 対面でのコミュニケーションが苦手な人が、SNSやオンラインゲームで積極的に交流し、繋がりを求める。

補償のプラスとマイナス

補償は、劣等感を克服し、自己肯定感を高めるための有効な手段となる場合があります。しかし、過剰な補償は以下のような問題を引き起こす可能性もあります。

  • 現実逃避: 自分の弱点に向き合うことなく、理想的な自己像に固執してしまう。
  • 傲慢さやナルシシズム: 自分の長所を過剰に誇示し、周囲を見下してしまう。
  • 人間関係の悪化: 本来の自分を受け入れてもらえず、周囲との信頼関係が築けない。

健全な自己評価の重要性

補償は、適度であれば自己成長に繋がる可能性も秘めています。しかし、大切なのは、自分の長所だけでなく、短所も受け入れ、健全な自己評価を築くことです。劣等感を克服するためには、自分の弱点を認め、それを改善するための努力をすることが重要です。