側坐核

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側坐核とは、大脳基底核の一部である灰白質の小さな核です。脳の真ん中、前頭前野のすぐ後ろに位置しており、左右に1つずつ存在します。

側坐核の働きは、主に以下の2つです。

報酬系の役割:新しい刺激や行動を体験すると、側坐核からドーパミンという神経伝達物質が放出されます。ドーパミンは快感や報酬の感情を作り出す働きがあるため、側坐核は新しい行動を繰り返すための動機づけや、目標達成への意欲の維持に重要な役割を果たしています。
情動調節の役割:側坐核は、扁桃体や海馬などの大脳辺縁系と密接につながっています。これらの脳領域は、恐怖や不安などの情動を調節する役割を担っています。側坐核は、これらの脳領域からの情報を処理することで、過剰な情動反応を抑制する働きをしています。
側坐核は、人間の行動や感情に大きな影響を与える重要な脳領域です。側坐核の働きが低下すると、やる気や意欲の低下、不安や抑うつなどの症状が現れる可能性があります。

また、側坐核は、薬物依存やギャンブル依存などの中毒性の高い行動にも関与していることが知られています。これらの行動では、側坐核からドーパミンが過剰に放出されることが原因と考えられています。

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