海馬

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海馬は、大脳の側頭葉内側部に位置する、タツノオトシゴのような形をした器官です。記憶に関わる重要な役割を担っており、特に短期記憶から長期記憶への移行を担っています。

海馬の働きは、大きく分けて2つあります。1つは、新しい情報を短期記憶として保存することです。2つ目は、短期記憶として保存された情報を長期記憶として定着させることです。

まず、海馬は新しい情報を短期記憶として保持します。短期記憶は、数秒から数分程度しか持続しない記憶です。海馬は、短期記憶として保持された情報を、繰り返し思い出したり、他の情報を関連付けたりすることで、長期記憶へと定着させていきます。

長期記憶は、数分から数十年、あるいは一生涯持続する記憶です。海馬は、短期記憶として保持された情報を、大脳皮質に送り込み、大脳皮質に定着させます。

海馬が損傷を受けると、新しいことを覚えにくくなったり、昔のことを思い出しにくくなったりするなどの記憶障害が起こります。アルツハイマー病などの認知症では、海馬の萎縮が認められることが知られています。

海馬を鍛えるには、新しいことを積極的に学ぶことや、創造的な活動に取り組むことが効果的です。また、睡眠や運動をしっかりとることも大切です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%A6%AC_(%E8%84%B3)