心理的時間

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

心理的時間とは?

心理的時間(しんりてきじかん)とは、時間の経過を人々が主観的に感じる時間のことを指します。つまり、実際の時計やカレンダーで計測される物理的な時間ではなく、人々が自分自身の内面的な経験として感じる時間のことを指します。

心理的時間は、一定の時間間隔が実際に経過するという客観的な時間とは異なり、個人や状況によって異なる場合があります。例えば、楽しい経験や興味深い活動をしているときは時間が経つのが早く感じられる一方、つまらない状況や待ち時間などでは時間が遅く感じられることがあります。

心理的時間は、個人の感情や意識の状態、活動の忙しさ、期待の度合いなどに影響を受けます。時間が早く感じられるときは、心理的に満足している状態であり、時間が遅く感じられるときは、退屈や不快な感情が関与している場合があります。

心理的時間はまた、時間の知覚が変化する現象としても研究されています。例えば、時間の過ぎる速さが加速する「時の飛び」や、時間の経過が遅く感じられる「時間の膨張」などがあります。これらの現象は、人々の注意や集中、情動、期待、緊張などが時間の知覚に影響を与えることを示しています。

心理的時間の理解は、人々の行動や意思決定、時間管理、ストレスの認識などに重要な役割を果たします。また、心理学や神経科学などの研究分野では、心理的時間の知覚メカニズムや時間の認知プロセスについても研究が行われています。

https://www.terada-medical.com/column/psychology_of_time/