ローゼンタール

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ローゼンタール(Robert Rosenthal、1933年3月2日 - 2024年1月5日)は、ドイツ生まれのアメリカ人心理学者です。カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学の特別教授を務めました。

彼の研究は、人間の行動に影響を与える要因として、実験者の期待や解釈が重要であることを示しました。特に、彼の共同研究である「ピグマリオン効果」は、教師の期待が生徒の学習成績に影響を与えることを明らかにし、大きな反響を呼びました。

ローゼンタールの実験は、以下の2部から構成されていました。

実験者グループ:教師に「このグループの生徒は、特別な教育プログラムによって、学習成績が著しく向上する」と伝える。
コントロールグループ:教師に何も伝えない。
その結果、実験者グループの生徒は、コントロールグループの生徒よりも学習成績が向上することがわかりました。これは、教師の期待によって生徒の学習意欲や努力が増加したためと考えられています。

ピグマリオン効果は、教育現場だけでなく、ビジネスやスポーツなど、さまざまな場面で応用されています。また、ローゼンタールの実験は、実験者の期待が研究結果に影響を与える「実験者効果」の存在を示すものとして、心理学の分野で重要な位置を占めています。

ローゼンタールは、ピグマリオン効果の発見以外にも、対人関係やコミュニケーションに関する研究を数多く行いました。また、メンタルヘルス患者の権利擁護にも力を注ぎ、トライアル分析グループを創設しました。

2024年1月5日に死去。享年91歳でした。

参考URL:
ロバート ローゼンソールとは? 意味や使い方 - コトバンク