セレンディピティ

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セレンディピティとは、偶然の出会いや発見を意味する言葉です。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることです。

セレンディピティの語源は、18世紀のイギリスの小説家・政治家であるホレース・ウォルポールが生みだした造語で、『セレンディップと3人の王子(The Three Princes of Serendip)』というおとぎ話が語源になっています。

このお話では、3人の王子が探し物をしているときに、偶然別の価値あるものを発見するという話です。例えば、王子が宝石を探していたときに、偶然宝石の採掘方法を発見したり、王子が薬草を探していたときに、偶然新しい薬を発見したりするのです。

セレンディピティは、科学やビジネスなど、さまざまな分野で起こり得ます。例えば、ニュートンがリンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見したことや、フレミングがシャーレの中に偶然発生した青カビを見てペニシリンを発見したことは、セレンディピティの代表的な事例です。

セレンディピティは、偶然の産物であるように思えますが、実は偶然を幸運に変えるための「準備」が大切です。具体的には、以下のようなことが考えられます。

好奇心や探究心を持って、新しいことに目を向けること
常にアンテナを張って、周囲の変化に気づくこと
失敗や失敗から学ぶこと
セレンディピティは、誰にでも起こり得る幸運な出来事です。上記の準備をすることで、セレンディピティを起こす可能性を高めることができます。

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