クレッチマーの性格類型論

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クレッチマーの性格類型論とは、ドイツの精神科医であるエルンスト・クレッチマーによって提唱された、性格を体型によって分類する理論です。クレッチマーは、精神病患者の体型と性格には一定の関連性があることに気づき、1921年に著書『体格と性格』の中で、性格を3つの類型に分類しました。

3つの類型

細長型(分裂気質)
痩せ型、身長が高い、顔が長い、目が大きい、口が小さい
繊細、敏感、内向的、知的
肥満型(躁うつ気質)
丸顔、太っている、筋肉質ではない
社交的、温厚、楽観的、活動的
闘士型(粘着気質)
筋肉質、骨太、身長が高め
情熱的、頑固、熱中しやすい、強い意志
クレッチマーは、この3つの類型は、それぞれ特定の精神疾患と関連があると主張しました。細長型は統合失調症、肥満型は躁うつ病、闘士型はてんかんなどに多いということです。

クレッチマーの性格類型論は、当時は大きな反響を呼びましたが、その後の研究では、体型と性格の相関関係は必ずしも明確ではないことが示されました。しかし、クレッチマーの理論は、性格と体型の関連性を考える上で重要な示唆を与えるものであると言えます。

https://it-counselor.net/psychology-terms/kretschmer-type-theory