前後即因果の誤謬

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前後即因果の誤謬とは?

前後即因果の誤謬(Post hoc fallacy)は、ある出来事の後に別の出来事が起こったことを根拠に、それらの出来事の間に因果関係があると誤って結論づける論理的な誤りです。つまり、時間的な順序だけを見て、先行する出来事が必ずしも後続する出来事の原因であると結論付けることです。

この誤謬の名前である「前後即因果(Post hoc ergo propter hoc)」は、ラテン語で「それ以降だからそれによる」という意味です。この誤謬は、統計的な相関関係や時間的な順序に基づいて、因果関係が存在すると主張する誤った推論です。

例えば、ある人が特定のアクションを行った後に幸運が訪れたとしましょう。その人がそれを自分の行動の結果と信じるのは自然なことですが、他の要素や偶然の要素も関与している可能性があります。しかし、前後の順序だけを見て、その特定の行動が幸運の原因であると断定するのは前後即因果の誤謬です。

この誤謬を回避するためには、結果と原因の間の因果関係を主張する前に、追加の証拠や理論的な根拠を検討する必要があります。単に時間的な順序や相関関係だけでなく、他の要素やメカニズムも考慮し、因果関係を確認するためのより包括的な分析が必要です。

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