エゴグラムとは、人の心を5つの自我状態に分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたもの

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エゴグラムとは、人の心を5つの自我状態に分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたものです。

エゴグラムの5つの自我状態

エゴグラムの5つの自我状態は、以下のとおりです。

CP(Critical Parent):批判的な親

CPは、厳しく叱咤したり、ルールや規範を押し付けたりするような自我状態です。子どもの頃に受けた親からの叱責や、社会の規範などが影響して形成されます。

CPが強い人は、他人の間違いを指摘したり、自分の意見を押し通したりする傾向があります。また、ルールや規範を重視し、自分にも他人にも厳しい傾向があります。

NP(Nurturing Parent):養育的な親

NPは、温かく包み込んでくれたり、助けてあげたりするような自我状態です。子どもの頃に受けた親からの愛情や、社会の規範などが影響して形成されます。

NPが強い人は、他人に親切で思いやりがある傾向があります。また、人を助けることに喜びを感じ、他人を支えることで自己肯定感を得る傾向があります。

A(Adult):成熟した大人

Aは、冷静に物事を判断し、合理的な行動をとるような自我状態です。現実を直視し、客観的に物事を捉える能力が備わっています。

Aが強い人は、冷静沈着で合理的なタイプです。また、自己コントロール能力が高く、物事を客観的に見て判断する能力に優れています。

FC(Free Child):自由奔放な子ども

FCは、好奇心旺盛で、自由に行動したいような自我状態です。子どもの頃の無邪気さや、冒険心などが影響して形成されます。

FCが強い人は、好奇心旺盛で、新しいことに挑戦することを好む傾向があります。また、自分の感情を素直に表現し、自由に行動することを大切にします。

AC(Adapted Child):順応した子ども

ACは、周囲に合わせたり、空気を読んで行動したりするような自我状態です。子どもの頃に親や周囲の大人からの期待や要求に応えようとする姿勢などが影響して形成されます。

ACが強い人は、協調性があり、周囲に合わせる傾向があります。また、自分の感情を抑え込み、他人に迷惑をかけないように行動する傾向があります。

エゴグラムは、質問紙や面接によって、それぞれの自我状態の強さを測定します。エゴグラムの結果から、自分の性格の傾向や、他者とのコミュニケーションの取り方、考え方の癖を知ることができます。

参考URL:
エゴグラムで自己理解 | 医療法人社団 平成医会

エゴグラムの質問項目

エゴグラムの質問項目は、5つの自我状態(CP、NP、A、FC、AC)ごとにそれぞれ10問ずつ、合計50問あります。

エゴグラムの質問項目は、回答者が自分の性格や行動を振り返って答えるものです。質問項目に対して「はい(だいたいそうだ)」と答えると2点、「どちらともいえない」と答えると1点、「いいえ」と答えると0点となります。各自我状態の合計点を計算することで、その人の自我状態の傾向を把握することができます。

具体的な質問項目は以下の通りです。

CP(親)の質問項目

  • 相手の間違いを指摘できる方だ
  • 人の行動を批判することが多い
  • 物事を厳しく考えることが多い
  • 規則やマナーを守ることが大切だ
  • 人には責任を持って行動してほしい
  • 正しいことは正しいと主張することが多い
  • 物事を理論的に考えることが多い
  • 物事を客観的に見ることが多い
  • 人の行動を分析することが多い
  • 自分の意見をはっきり言うことが多い

NP(親)の質問項目

  • 思いやりがある方だ
  • 人を助けることが大切だ
  • 人を甘やかしてしまうことが多い
  • 人を許すことが大切だ
  • 人の失敗を許せる方だ
  • 人を励ますことが多い
  • 人に優しい言葉をかけることが大切だ
  • 人をいたわることが多い
  • 人の気持ちを理解することが大切だ
  • 人を思いやる気持ちが強い方だ

A(成人)の質問項目

  • 問題が起こった時に分析する方だ
  • 物事を論理的に考えることが多い
  • 物事を客観的に見ることが多い
  • 事実に基づいて考えることが多い
  • 自分の意見をしっかりと持っている
  • 自分の考えを主張することが多い
  • 自分の行動に責任を持つ
  • 自分の行動をコントロールできる
  • 自分の感情をコントロールできる
  • 自分の考えを明確に伝えることができる

FC(自由な子ども)の質問項目

  • してみたいことが沢山ある
  • 自由に行動することが大切だ
  • 自分の欲求を満たすことが大切だ
  • 楽しいことをすることが大切だ
  • 自分の感情を表現することが大切だ
  • 自分のやりたいことをやることが多い
  • 好奇心旺盛な方だ
  • 冒険心がある方だ
  • 新しいことにチャレンジすることが多い
  • 自分の感情に素直な方だ

AC(従順な子ども)の質問項目

  • 相手の気持ちに合わせる方だ
  • 人の意見に従ってしまうことが多い
  • 人の命令に従うのが当たり前だ
  • 自分の意見を主張するのが苦手だ
  • 人の言いなりになってしまうことが多い
  • 人の期待に応えようとすることが多い
  • 人の評価を気にしてしまうことが多い
  • 人の意見に流されやすい
  • 人の言うことを聞くことが大切だ
  • 人の言うことを聞くことが多い

参考URL:
checklist.pdf

エゴグラムの活用法

エゴグラムは、交流分析理論に基づく性格診断です。人の自我状態を5つに分類し、その比率をグラフ化して可視化することで、性格傾向や行動パターンを把握することができます。

エゴグラムの活用法は、主に以下の3つが挙げられます。

自己理解の深化

エゴグラムを活用することで、自分の性格傾向や行動パターンを客観的に理解することができます。自分の長所や短所を把握することで、自己成長やコミュニケーションの改善に役立ちます。

他者とのコミュニケーションの改善

エゴグラムは、相手の自我状態を理解するのにも役立ちます。相手の自我状態を理解することで、相手の考え方や行動をより深く理解し、より効果的なコミュニケーションをとることができます。

メンタルヘルスの向上

エゴグラムは、ストレスや対人関係の悩みの原因を探るのにも役立ちます。自分のエゴグラムを分析することで、ストレスや対人関係の悩みの原因を理解し、解決策を探すことができます。

エゴグラムは、個人や企業、教育現場など、さまざまな場面で活用されています。

個人での活用

個人でエゴグラムを活用する場合、市販のテストやインターネットの無料テストを利用して、自分のエゴグラムを作成することができます。作成したエゴグラムを分析することで、自分の性格傾向や行動パターンを把握することができます。

企業での活用

企業では、社員のメンタルヘルス対策やコミュニケーションスキルの向上、リーダーシップ開発などにエゴグラムが活用されています。社員のエゴグラムを分析することで、社員の強みや弱みを把握し、適切な育成や指導に役立てることができます。

教育現場での活用

教育現場では、生徒の自己理解やコミュニケーションスキルの向上、メンタルヘルスの向上などにエゴグラムが活用されています。生徒のエゴグラムを分析することで、生徒の性格傾向や行動パターンを把握し、より効果的な指導や支援に役立てることができます。

エゴグラムは、自分の性格傾向や行動パターンを把握し、より良い人間関係や生き方を実現するために役立つツールです。自分のエゴグラムを作成して、ぜひ活用してみてください。

参考URL:
職場で使えるカウンセリング理論(1)交流分析の概要と、業務への落とし込み方【Smart相談室】Vol.4セミナーレポート – SmartHR Mag.

エゴグラムの同義語、類義語、関連語、反対語

  • 交流分析