白雪姫コンプレックスとは、子どもの時に虐待された母親が、今度は自分の娘に対して虐待をしてしまう被虐待児症候群、およびそれに連なる一連の症候のことであり、精神分析学者の佐藤紀子が命名した言葉です。
白雪姫コンプレックスの起源は、グリム童話の「白雪姫」に遡ります。白雪姫は継母から激しい虐待を受けますが、王子様と結婚して幸せに暮らすことになります。しかし、精神分析学者の佐藤紀子は、この結末は単なるハッピーエンドではなく、白雪姫もまた継母と同じように、自分の子どもを虐待してしまう可能性が高いのではないかと指摘しました。
白雪姫コンプレックスの原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 虐待によって、母親自身が愛情や自己肯定感が不足している
- 虐待によって、母親が子どもに対して強い怒りや憎しみを抱いている
- 虐待によって、母親が子どもを自分の所有物と捉え、コントロールしようとする
白雪姫コンプレックスの症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 子どもへの暴力や虐待
- 子どもへの過干渉や過保護
- 子どもへのネガティブな言葉や態度
白雪姫コンプレックスは、世代を越えて連鎖する可能性が高いといわれています。そのため、虐待を受けた母親は、子どもへの虐待を繰り返さないように、早期に治療や支援を受けることが重要です。
白雪姫コンプレックスの対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- 虐待を受けた母親へのカウンセリングやセラピー
- 虐待を受けた母親と子どもの親子関係の支援
- 虐待の予防啓発の普及
白雪姫コンプレックスは、深刻な問題であり、早期発見・早期対応が重要です。
参考URL:
白雪姫コンプレックス - Wikipedia