(心理学における)表象

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心理学における表象とは、外界の情報や概念などを、心の中で表現したもののことです。

具体的には、

イメージや心像(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚情報)
概念(言葉や記号などによる意味情報)
スキーマ(事物の構造や関係性に関する情報)
ストーリー(出来事の流れや因果関係に関する情報)
などの形で存在します。

表象は、私たちが外界を認識し、理解し、行動するための基盤となります。

例えば、私たちは、目の前の物を見ることで、その形や色、大きさなどの情報を視覚表象として心の中に取り込みます。また、言葉を聞くことで、その意味やニュアンスを概念表象として理解します。さらに、過去の経験や知識をスキーマとして記憶し、それを用いて新しい情報を理解したり、判断したりします。また、物語を読んで、その出来事の流れや因果関係をストーリーとして理解することで、世界観や価値観を形成することができます。

このように、表象は私たちの思考や行動のあらゆる場面で重要な役割を果たしています。

表象には、大きく分けて2つの種類があります。

アナログ表象
命題表象
アナログ表象は、外界の情報の形や性質を忠実に再現した表象です。例えば、目の前の物を見たときの視覚表象は、その物が実際にどのような形や色、大きさを持っているかを正確に表しています。

命題表象は、外界の情報の意味や関係性を表現した表象です。例えば、概念表象は、言葉や記号によって外界の情報の意味を表しています。また、スキーマは、事物の構造や関係性を表現しています。

表象は、複雑で多様なものです。今後の研究によって、表象の性質や機能がさらに明らかになることが期待されています。

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