モーズレイ性格検査 (MPI) は、ドイツ生まれの心理学者ハンス・アイゼンクが考案した質問紙法の性格検査です。外向性・内向性と神経症的傾向の二つの性格特性を同時に把握することができる信頼性の非常に高い性格検査です。また、複数の国で翻訳され、ヨーロッパで広く利用されております。
MPIは、「外向性ー内向性」と「神経症的傾向」の二つの性格特性を同時に測ることを目的とした性格検査です。これらの特性を測るためにそれぞれ24項目ずつの質問が用意されています。
外向性は、社交的、活動的、陽気、楽天的などの特徴を示す性格特性です。
内向性は、内気、慎重、消極的、悲観的などの特徴を示す性格特性です。
神経症的傾向は、不安、緊張、気分の浮き沈み、抑うつなどの特徴を示す性格特性です。
MPIは、約16歳以上の文字を読めるものであれば、だれにでも実施することができます。本来は集団検査ですが、個人検査としても使用できます。採点は、特殊な熟練を必要とせず、採点版も、正しい位置に回答されていなくとも採点できるようになっており、採点能率をあげるように作成されています。
MPIは、以下のような目的で利用されています。
- 個人の性格特性を把握する
- 適性検査や採用選考に利用する
- 心理療法やカウンセリングに利用する
MPIは、性格特性を客観的に測定できる信頼性の高い検査です。しかし、あくまでも検査結果は一つの情報であり、その結果だけで判断することは避けるべきです。