PNP法とは?
PNP法(Positive-Negative-Positive法)は、心理学および市場調査などの分野で使用される質問形式の一つです。PNP法は、被験者や参加者に対して、まずポジティブな(肯定的な)観点に関する質問を行い、次にネガティブな(否定的な)観点に関する質問を行い、最後に再びポジティブな観点に関する質問を行うという順序で進められます。
この手法は、被験者や参加者の回答において、バイアスや特定の偏りを防ぐために使用されます。具体的な質問順序は以下のようになります:
ポジティブ(肯定的)な観点: 被験者に対して、ある製品やサービスの利点や良い点について質問します。例えば、「この製品を使用すると、どのような利点やメリットを感じますか?」といった質問です。
ネガティブ(否定的)な観点: 次に、被験者に対して製品やサービスの欠点や悪い点について質問します。例えば、「この製品を使用すると、どのような欠点やデメリットを感じますか?」といった質問です。
ポジティブな観点の再確認: 最後に、再びポジティブな観点に関する質問を行います。これにより、被験者がネガティブな要素に囚われずに、よりバランスの取れた意見を述べることが期待されます。
PNP法は、被験者の回答においてバイアスや選好の影響を軽減し、より客観的な意見や評価を引き出すために使用されます。また、市場調査や製品開発において、製品やサービスの利点と欠点を網羅的に評価するためにも活用されます。