正の誘発性

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正の誘発性とは、心理学において、人が何かに近づきたいという欲求を起こさせる性質のことを指します。例えば、おいしい食べ物、楽しい遊び、魅力的な異性など、人が好んで近づきたくなる対象には、正の誘発性があるといえます。

正の誘発性は、心理学者のクルト・レヴィンが提唱した「誘意性」という概念の一部です。レヴィンは、人間の行動は、環境内にある対象の誘意性によって決定されると主張しました。誘意性には、正の誘発性と負の誘発性があり、正の誘発性を持つ対象は、人が近づきたいという欲求を起こさせ、負の誘発性を持つ対象は、人が避けたいという欲求を起こさせます。

正の誘発性は、人の行動や意思決定に大きな影響を与えます。例えば、おいしい食べ物があると、人はそれを食べたいという欲求を起こし、食べ物を手に取ります。また、楽しい遊びがあると、人はそれをしたいという欲求を起こし、遊びを始めます。このように、正の誘発性は、人の行動を促進する役割を果たします。

正の誘発性は、マーケティングや広告においても重要な概念です。例えば、商品やサービスをより魅力的に見せることで、消費者の正の誘発性を高め、購買意欲を刺激することができます。また、企業やブランドのイメージをポジティブにすることで、消費者の好感度を高め、ブランドロイヤリティを高めることにもつながります。

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